


Iさんが、ここ沼津で家づくりを行うと決まった時、どうしてもこだわりたかったことがありました。
それは、実家の山の木を使って家を建てるということ。
先祖代々大切に育ててきた森林がダム建設で伐採されることになり、その木で家を建てたいと願ったからです。その思いに応えたのが、空間工房ロハスでした。
実家のある新潟の製材所まで足を運び、Iさんの夢を実現しました。
そんなIさんが建てた家は、子供たちが巣立ったあとに建てる夫婦二人のための小さな家。
しかし、小さくから狭く窮屈な家という訳ではなく、OMソーラーによる全館暖房が可能にした吹き抜けがあることで、開放感溢れる空間になっています。
基本的に暖房はOMソーラーだけで、朝方だけ小さな電気ストーブをつけるだけで済んでいるとか。
また、夏は、香貫山からの涼しい風を上手に取り入れた設計で、北側に設けられた天窓から風が抜けることも相まって、とても快適に過ごすことができるそうです。

「以前の家のときは、トイレに立つのもおっくうになるくらい、廊下やトイレが寒かったのですが、この家は、どこもほんのりと暖かくて最高です。
昼間はぽかぽかしてお昼寝したくなってしまいます。(笑)」というYさん。
実際、氷点下が4回もあった今年の冬でも、朝方の室温が15℃以下になることはなかったそうです。地元の木と、漆喰で仕上げたナチュラルな空間も心地よさに一役買っていることは間違いありません。
宮大工でもある大工さんがキレイに仕上げたキャットウォーク、天窓からの光が明るい階段スペースなど、Yさんのこだわりをカタチになっています。
「最初から最後まで寺崎さんが一貫して面倒みてくれたというのも心強かったです。」というYさん。
家づくりの過程までも心地よい、空間工房ロハスの家づくりが垣間見えるエピソードです。

「子供たちがいても安心なように、火を使う暖房は避けたかったんです。」という奥様の願いは、OMソーラーの家にすることで見事実現できました。
「この家に引っ越してから、子供のぜんそくが治まったのもうれしい効果でした。」というSさん。
部屋を締め切ってストーブやファンヒータで暖める方法より、新鮮な外気を取り込むことのできるOMソーラーの家のほうが、健康で快適な暮らしを送ることができるのは明らかです。
「この家に住むようになってから、子供たちの友達がたくさん遊びにくるようになりました。
なかには、『ボク泊まっていく』と言い出す子もいるくらいで、子供たちにとっても快適な空間なんでしょうね」そんな大人気のSさんの家。ご主人の趣味の釣り部屋にも、大人の遊び心が満載で、家族みんなが愉しく暮らすことのできる家になっています。
シックハウスという言葉が流行ったのは数年前でしょうか。ビニールクロスに代表される、新建材に含まれるホルムアルデヒドのような様々なV.O.C(揮発物質)が原因で起こる身体機能の異常のことですよね。
これは元々新建材を多用するメーカー住宅さんによって引き起こされたようなものです。
彼らが、元々の日本の家の特徴である、木材や塗り壁等の自然素材への対抗として、品質が安定していて使いやすい新建材、つまり接着剤や防腐剤等の科学物質だらけの家を作ったのが発端なのです。
ところが、シックハウスが問題になると今度は手のひらを返して、健康やエコを売りにしています。売れれば何でもいいのですかね。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。彼らのいう健康とはホルムアルデヒドに対する対策をしたというだけなんですよ。F☆☆☆☆というと国が決めたホルムアルデヒドに対する基準で、最も発散量が少ない評価になります。建材メーカーさんも必死ですので、今では、何を使うにしてもF☆☆☆☆が付いてきて、そうでない建材を探すのが難しい位です。
ホルムアルデヒドは対策できても、他はどうでしょうか?
科学物質を多用した新建材を使った家では、今は問題が起きていなくても、将来ホルムアルデヒドに変わる何かが出てくる心配は否めません。
ではどうすればいいのでしょうか?
答えはきわめてシンプルです。科学物質を多用した新建材を使わなければいいんです。
遠くない昔には、素性の知れない新建材など無かったので、自然素材だけで家ができていました。しかし、今の時代に全く新建材を使わないということも充分出来ますが、工期の制限等もありますので、現実的では無いですかね。
極力使わないで、できるだけ自然にあるもので造っていくのが一番です。
その意味で私が使う材料は、富士ひのき、静岡の杉といった木材に加え、健康素材である珪藻土についても、心配な科学物資の入っていないやつを厳選して使います。
ここで気をつけなければいけないのが、自然素材の木を使うと言っても、腐りやすく白蟻に弱いホワイトウットのような外材を使ってしまうと、又別の問題を引き起こします。
この手の木は弱いので、その対策として、防腐剤を注入したり、表面に塗りつけたりしなければならないのです。
恐ろしいことですが、国の指針として、家の寿命を延ばすためにこの木材への薬剤処理を推奨していることです。勿論、良かれと思ってやっていることですし、現在使われている薬剤での人体への害についての実証はありません。
しかし、見えないとこととはいえ、こういう薬剤が多用されるのは気持ちのいいものでは無いですよね。この事への解決策は極めて簡単です。腐りやすい木を沢山使う程、沢山薬剤を使わなければならないので、腐りにくいひのきのような木を使っていけばいいんです。
それと、適度な通風・換気です。この点において今の家が抱える大きな問題点をご存知ですか?「高気密住宅」「24時間機械換気」等の住宅の高性能化に伴う大きな落とし穴があるんです。
この点に対する有効な打開策として、私が紹介したいのが、OMソーラーです。
これは、おひさまのあたたかさを使って床暖房・換気・お湯を沸かす仕組みです。
これはパッシブ(受動的)という考え方によりまして、化石燃料と機械を多用して、力技で制御をするのではなく、太陽や風といった自然の力を最大限に生かせるような手助けを設計・施工の工夫と少しの機械の力で実現するシステムのことです。OMソーラーがシックハウスに対して大変有効であると私が思うのは、これが空気を家の中にめぐらせて、暖房や換気をするシステムだからです。家中を空気がめぐりますので、家に使う材料はおのずと害の無いものになります。そして、OMが作動している時は、いつも空気が動いていますので家の中に有害なものがこもっている心配がありません。
現に、OMソーラーに興味を持たれて相談に来られる方は、ご家族の誰かがシックハウスで苦しんでいるという方が多いように思います。